行って感じた,カンボジア⑤
2015年6月20日13:10
カンボジアの学校は,午前・午後の2部制となっています。そのため,生徒は半日しか学校で教育を受けられないことになります。裕福な家庭であれば,足りない教育を私費で受けさせることもできるかもしれません。しかし,多くの家庭ではそれはできません。このような教育格差を是正するために活動している日系のフリースクールにも訪問させていただきました(写真)。子ども達の屈託のない笑顔がとても眩しかったです。
ところで,最近,海外で活躍する日本人の特集をよくテレビで目にするようになりました。この日系のフリースクールの活動のように,まだまだ知られていない日本人の海外での活動がたくさんあるのではないでしょうか。今回の視察にて,カンボジアにて活躍されている方々とお会いしてそう感じました。
今回の視察は,現在,王立法経大学日本法教育研究センターにて活動されている篠田弁護士の取り計らいにより,実現することができました。海外視察は,現地でのコンダクターがいないと中々実現することは難しいことで,先生には本当に感謝しております。また,カンボジア法整備支援の活動の担い手であるJICA(国際協力機構)の法律アドバイザーとして赴任されている裁判官・検察官・弁護士にも歓迎いただき,また,興味深いお話をお聞きすることができました。法整備支援の活動は,カンボジアのみならず,ベトナム・ウズベキスタン・ラオスなどでも行われているとのこと,このような責任ある重要な国際貢献を担っている方々にも,頭が下がります。
今回のJICAへの視察がきっかけで,逆にカンボジア法曹関係者の群馬弁護士会への訪問も決まっています。地方レベルでの法曹の国際交流はほとんど皆無といってよく,こういったことがきっかけで国際交流が進めば素晴らしいですね。
ここのところ毎年,仕事から逃げるようにして,私費で参加している各国訪問の活動ですが,小さな小さな活動が,地方と海外を繋ぐ突破口になればよいと思います。
いつか予算がつくことがあるでしょうか 笑
弁護士 金 井 健