福祉関係者と弁護士の連携体制について⑧
~ケアマネジメント群馬フォーラムXI in伊香保~
2014年08月12日 09:39 板橋俊幸
弁護士板橋です。
弁護士法人龍馬は,日頃より県内各地のケアマネージャーの方々と連携を取りながら高齢者問題に対応しております。そのような関係があることから,今回,一般社団法人群馬県介護支援専門員協会主催の「ケアマネジメント群馬フォーラムXI in伊香保」へ参加して参りました(弁護士法人龍馬は,広告掲載によりフォーラムに協力させていただいております)。
午前中は,医療法人社団富家会富家病院理事長富家隆樹院長よりケアマネージャーに向けた「頑張れ,ケアマネ ~明るい気持ちになろう,ライジングサン~」と題した教育講演がありました。
富家先生は,本大会長の内田病院田中志子先生の同窓生であり,とても魅力的な先生でした。バイタリティに溢れた先生で,全国各地で評判のケアを自らの取り入れようとする姿が素晴らしかったです。
また,ナラティブホスピタルの取り組み,特別養護老人ホーム大井苑の介護甲子園での最優秀賞受賞と,高齢者の為の目線での取り組みが結果を出していることは流石です。
午後は,8つの分科会において,事例検討等が行われました。
私は,第1分科会に参加させていただきました。事例検討の方法はいくつもありますが,目的は共通です。ご本人の現状を把握し,問題点にどのように対応し,ご本人にとって快適な生活を送ることが出来るようになるかです。目的を達成するためには,医療・介護・行政・地域・家族等のネットワーク構築,関わる方々のそれぞれの専門分野の能力アップは必須です。
事例検討会に参加させていただいて何時も気になるのは,ケアマネさんが専門外の問題を抱え込みすぎてしまい,対応しきれなくなる。真面目なケアマネさん程その傾向が強いと感じております。
また,多くの事例で,金銭管理の問題,借金問題,認知症等により判断能力の問題,権利・契約関係の問題等が明らかとなります。これらについては,弁護士等の法律家の専門分野になります。事例検討会に法律家が関与していないとこれらの点についての解決指針は出てきません。
介護・福祉分野には法的視点が欠けております。それは,法的視点をアドバイスする人材がいないからです。これは大変不幸なことです。
今回のフォーラムに参加していた弁護士は私だけでした。私は常日頃から,我々弁護士の方から積極的に介護・福祉分野に関わりを持つべき,と考えております。この様な考え方は弁護士業界では少数派でしょう。
弁護士は,法的サービスが必要とされている分野へ適切なアプローチをしていかねばなりません。その為には,福祉制度に精通し,現場の状況を知る弁護士を育てることも必要でしょう。
課題は色々ありますが,一つ一つ解決していけばより良くなっていくことは明らかです。福祉業界の皆さん,弁護士業界の皆さん,協力してより良い未来を作り出しましょう。
弁護士との連携をお考えの福祉関係者の皆様,是非,弁護士法人龍馬(電話:027-372-9119)へご連絡をください。
相互に協力して高齢者の抱える問題の解決に取り組みましょう。
弁護士法人龍馬HP http://www.houjinryouma.jp/